小川をパックラフトで川下り。憧れの柿太郎を回ってきた。

古座川の支流・小川川下り体験記

和歌山の3大清流といえば、言わずと知れた「赤木川」「大塔川」「小川」。

すでに赤木川と大塔川はブログでも紹介してきた。

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そこで今回は、小川(こがわ)のパックラフト奮闘記をご紹介しよう。

小川は和歌山県が誇る清流カヌーのメッカ、古座川の支流になる超絶キレイキレイな清流なのだ。
僕は2018年と今年2019年の2回、小川の川下りを楽しんできている。

小川も、赤木川や大塔川に負けず劣らずの超清流だったのだ。
では、その模様をあやふやな記憶とともにお届けしよう。

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【格言】小川を下らずして、古座川を語るなかれ

僕が小川(こがわ)の存在を知ったのは、紀の川に続いて古座川を下りたいと、市場調査(いろんなブログのチェック)を繰り返している時だった。

ど素人カヤッカーである僕は、今までに下った川は、古座川を4回ほど(家族でレンタルカヌー)と紀の川という経験値の少なさだったので、「清流といえば古座川でしょう」というのが常識だったのだ。

ところが、「小川を下らずして、古座川を語るなかれ」という、ジャッキーチェンの師匠のような格言で小川を紹介されたブログを発見!

なに!?古座川よりキレイな川だと?
こりゃあ行かずばなるまい!

ということで、小川チャレンジを決めたのだった。

柿太郎っていう、とんでもない奴がいるという噂

さて、その小川には「柿太郎」という、すっごく人見知りで人が大嫌いな奴がいるという。

それがこれだ↓

柿太郎の廻り

川は、道に沿って流れているのが多いんだが、この小川は「柿太郎の廻り」といって、道から外れて大きく迂回する区間がある。

この区間は人跡未踏。といえば大げさだが、道もなければ民家もない。
つまり、人っ子一人いないという非常に魅力的な区間。パックラフトを素っ裸で漕ごうが、誰にも咎められることがないという素敵な場所なのだ。(もちろん素っ裸で漕ぎません)

ちなみに、なぜ「柿太郎」というのかは謎のまま。謎は謎のままの方がロマンがあって良いのだ。

今回のルートは、「滝の拝(たきのはい)」から、柿太郎の廻りを通って行くというコースに決め、いざ出発だ!

原始の世界を感じる滝の拝

スタートの滝の拝。

ここはすぐ横に無料の駐車場があるので、とても便利だ。
さてその滝の拝はこんなところ。

滝の拝

まさに奇岩。原始のままの荒々しさを感じさせる。

滝の拝

観光客はほとんどいなくて、静寂の中に凛とした佇まい。

こんな風景は、他では見たことがない。
まさに奇岩が連なる神秘的な光景だ。でも休日というのに観光客がいないし、シンと静まり返った空気の中、滝の音だけが響いている。

スタートはこのあたりからちょっと降りたところにスペースがあるので、そこでパックラフトを膨らませる。

滝の拝スタート

写真右上のちょっとしたスペースまで降りていける。

パックラフトと小川

出発前に、ここで行う出発の儀(ビールを飲むことね)が、僕の中での厳かなる恒例行事になっている。

ここに来たら、誰もが100%滝の近くまで漕いでいく。
もちろん僕も滝に向かってレッツゴーだ。

滝の拝

ドキドキ冒険の始まり。なんかのアトラクションのような風景だ。

上の写真のところを漕ぎ進めると、滝の間近までいける。
パックラフトやカヌーでないと行けない場所。パックラフトやってて良かったと思える瞬間だ。

小川・滝の拝

僕が行った2回とも、水量が少なくて滝も迫力不足だったけど、そのぶん近くまで行けた。
ここでひとしきり遊んだ後は、さあいよいよ小川ダウンリバーの始まりだ。

厳かな雰囲気と、透き通る清流

今まで古座川本流(ここもすごく綺麗なんだけど)と紀の川しか知らなかった僕にとって、強烈な清流体験だった。

大げさではなく、「世の中にまだこんな清流があったのか!」という驚きと感動で、50歳の体がプルプルと震えている。この震えは老化からくるものじゃなく、正真正銘の感動からくるものだった。

透き通る小川

透き通りすぎて、川底までスッケスケ。

小川

水深の深いところでも、余裕でスッケスケ。

周りに人がいないことを良いことに

ウヒョー!
きんもちいいーーー!!
まじで最高ーーー!!!

とはしゃぎ回る50歳のジジイ。

本当の清流を体験すると、ほんとに幸せな気持ちになるのだ。

小川は超清流でもあり、人の気配を感じさせないというか、ありのままの自然の静寂さというか、とにかく静かな雰囲気が満載だった。

目を奪うようなきらびやかな表情も見せてくれる。

小川の川面

写真では伝わりにくいけど、川面が虹色にキラッキラに輝いていた。

小川の風景

静寂という言葉がこれほど似合う川もない。

ライニングダウン

水深が浅く、ライニングダウンする時も水が綺麗だと苦にならない。

小川は上流にダムがない。だから超絶清流が保たれているんだが、水深はいつも浅めだ。
ライニングダウンする回数もそれなりに多いけど、水が綺麗だと全然苦にならないのが不思議なところ。

こんな感じで、超絶清流を顔を赤らめてボーッと見ながら、のんびりとリバーツーリング。

ちょこっとここで、お気に入りの写真ギャラリーをどうぞ。

浅いところは「水がないのか?」と勘違いするほど透明だ。

回っちゃう?柿太郎!

さていよいよ、念願の柿太郎の廻りだ。

柿太郎の廻り

ここからは山の中を大きく迂回するルート。道もなければ人もいない。静寂の上に静寂を重ね塗りしたような、なんとも言えない厳かな雰囲気を感じる。

これが熊野の自然の深さなのか。

柿太郎の廻り

6月になると鮎シーズンが始まるので、行けなくなるのが残念。

とにかく綺麗な流れなのだ。

小川の水面

柿太郎の廻りは4kmくらいあるのかな?正確に測ってないんだけど、とにかくこの区間は誰にも会わないし、人の気配すら感じない。自分一人だけがポツンと世界の中にいるという感覚になった。

これを「寂しい」ととるか「自由だ」ととるかは人それぞれだが、僕は圧倒的な自由さを感じた。

柿太郎の廻りを超えてゴール!

さて、こうしてゴールにたどり着いた。
小川は柿太郎の廻りで道を離れ大きく迂回しているのだが、道路沿いに行くとすれば滝の拝まで3kmちょっと。

この当時は折り畳み自転車を持っていなくて、1回目はここまで古座川タクシーに来てもらい滝の拝まで送ってもらった。

でもお金も勿体無いし、わざわざタクシーを呼ぶのも気が引けたので、2回目は歩いて滝の拝まで帰ることに決定。

「な〜に、3kmちょいくらいすぐよ!」

と意気込んだはいいものの、バックパックにパドルを差し、パックラフトをくくりつけ、ライフジャケットを被せたいでたちは、チンドン屋がこの地に降り立ったようなもの。

しかも地味に上り坂じゃん!

ゼーゼー言いながら歩く50歳のジジイ。
時おり車に出会うと、「救護しなくて大丈夫?」と心配顔のドライバー。
短いとは言え、真っ暗なトンネルもあり、超怖かった。

という感じで、いつものごとく帰りはしんどくて辛い行程になってしまった。
まあそれもこれもひっくるめて、とても印象に残る川だった。

まとめ

赤木川、大塔川、小川。

和歌山には全国に誇るべき清流がたくさんあるが、小川はその中でも「深遠さ」「静寂さ」を特に感じられる名川だった。

この世知辛い世の中、世俗の辛いことから逃げて「ひとりぼっちになりたい」と思う時もあるだろう。そんな時は小川に行ってみてはどうだろうか。

柿太郎の廻りは、ひとりぼっちになりたい人にはうってつけの素晴らしい空間だった。
4kmほどの区間は、本当にひとりぼっちになれる。

でもこれが10kmや20kmくらいになると、「寂しいよ〜!ひとりぼっちはいやだよ〜!」となるかもしれない。だから4kmのひとりぼっち区間というのは、絶妙の距離感なんだろう。

ああ、また行きたい。

 

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