日置川。
和歌山県白浜町を流れる、カヌーイストに人気の川だ。
僕は古座川が大好きで、何回も古座川に行っているんだが、日置川は今まで一回も行ったことがなかった。
日置川は、古座川と並び称される人気の清流なんだけど、ひねくれ者の僕は「けっ!清流たって古座川には負けるやろ!やっぱ古座川最高だぜ!」と、勝手に日置川に敵対心を感じていたのだ。
それはまるで、北川景子の大ファンなのに、新垣結衣のことが気になってチラチラ見てしまうという、なんとも言えないじれったい気分と同じなのだ。
(ちょっと何言ってるか、自分でもわからない 笑)
ということで、1回は体験しとかないと!と、日置川をダウンリバーすることにしたのだ!
時は2020年10月31日。
去年のことを今頃書くという筆の遅さは気にせず、サクッと振り返ってみよう!
はじめての日置川。14kmのロングツーリング
今回は日帰りのソロツーリングなんだけど、「せっかくなら長い距離を漕ぎたいよね」と、市鹿野橋の下辺りから向平キャンプ場付近までの約14kmを川下りする計画を立てた。
赤木川や大塔川だと、だいたい8kmくらいを漕いでいる。
14kmのルートは僕にとって、まあまあのロングツーリングだ。
向平キャンプ場の近くに車を停め、そこから市鹿野橋まで自転車で行くことにした。
僕は基本的に、何も考えずに行動する事が多い。今までの人生、深く考えずにテキトーに生きてきた。
今回も、スタート地点までの時間や高低差など、全く考えずにテキトーにお気楽に出発したんだけど、これが甘かった。
スタートしてしばらくは山の上から見える日置川の綺麗さを眺める余裕があったんだが、いつまでたっても市鹿野橋にたどり着かない。しかもほぼすべてが上り坂という苦行。
結局、市鹿野橋まで1時間10分もかかってしまったのだ。
足はパンパンで、すでにこの時点でフラフラ。時間も押してきてるし、焦りながらのスタートになってしまった。
今回ほど、自分の無計画さ、テキトーさに呆れたことはなかったね。
僕は山登りはしないんだけど、無計画のせいで確実に遭難するタイプだね。
のんびり下りたい人には、途中の玉伝小学校近くからエントリーするほうがおすすめだ。
日置川の清流をダウンリバー。す、進まない・・・
さて、ようやく日置川ダウンリバーの開始だ。
大阪からのアクセスもいいし、人気の川なので僕の他にもカヤッカーがいるかな、と思っていたが、この日は誰にも会わず。
完全なソロボッチツアーだった。
川面は鏡のように凪ぎ、せせらぎすら聞こえないほどの静けさだ。
ほんとに流れがなくて、穏やかすぎる川。
で、これが何を意味するかっつーと、漕いでも漕いでも前に進まないんだよ〜(号泣)
ちょっとでも漕ぐのをやめると、ピタッと止まってしまうくらに流れがないのだ。
「こちとら、川下りをする前に1時間以上も自転車に乗って疲労困憊なんだ。
せっかくパックラフトの上で寝転びながら、川の流れに身を任せてのんびり下ろうと思ってたのに、なんなんだこれは!めっちゃしんどいやんか!」
と、ブツブツ文句を言いながら、ひたすらパドルを動かし続けるという、苦行のような川下りになってしまったのだ。
こんな流れのない時はパックラフトは不利だね。スピードが出ないから。
この川、いつもこんな感じなのかな?それともたまたま流れのない日に当たった?
とにかく、
「漕げども漕げども 我が舟 進まざるなり ぢっと手を見る」
という素晴らしい短歌が浮かんだので、どこかの歌会で発表しようと思ってる。
でもやっぱ、いい川だわ
肩と腰がパンパンになりながらもひたすら漕ぎ、距離も長いので今回は昼寝もなし。
いつもの僕のスタイルとは相反する慌ただしいダウンリバーになってしまった。
流れがほぼないのはさておき、風景や川の綺麗さは素晴らしかった。
山々を縫って流れるその風景は、古座川とよく似ていてリバーツーリングがよく似合う川だ。
川面に山がくっきりと写り込んで、まるで自分が山の中をパックラフトで漕いでいるような錯覚に陥るほど。
透明度も文句ないレベルだ。
という感じで、ほぼ休憩もなくひたすらアスリートのように漕ぎ続けて、向平キャンプ場の近くにゴール。
自転車とパックラフトで、いい筋トレになった今回のダウンリバーだった。
案の定、2日後に筋肉痛になったのは言うまでもない。(翌日でないのが、悲しい)
日置川ダウンリバー まとめ
今回は自分の無計画さで、かなりきついダウンリバーになってしまった。
二人以上なら車の回送ができるし、このくらいの距離はなんともないんだろうけど、ソロだと14kmはやっぱきついね。自転車の移動を考えるとね。
今回は特に、流れがなかったので余計かな。
流れが早い川だと14kmでも全然余裕かもしれないし。
川下りはいろんな楽しみ方があるので、ひたすら漕ぎ続けるのを楽しみたいって人もいると思うんだけど、僕の場合は川の上から風景をのんびり眺めたり、寝転がったり、昼寝をしたりしながら、ダラダラと楽しみたいっていう自堕落スタイルなので、やっぱ8km位の距離がちょうどいいかな。
とはいえ、流れが穏やかで、清流で、風景が素晴らしく、静かで、
という、熊野の川に共通する美点は、ここ日置川もしっかりあったので、川旅をするにはもってこいの良い川だと思う。
次は一泊しつつ、のんびり下ろうかな。
コメント
はじめまして、みっちー様。
わたくし八兵衛と申します。
バイクラフティングを始めたいと思い、
検索してるうちにこのブログにたどり着きました。
今月、パックラフトを購入し、
今年は川下りにあちこち行こうと考えてる
奈良県在住の50過ぎのオッサンです。
みっちーさんは僕の一つ年上でしょうか。
そしてパックラフトをすでに始められていて
僕の少し先を行かれる先輩感を感じつつ
記事を色々読ませていただいてます。
昨年九月に古座川のレンタルカヤックで
25年ぶりに川下りをして一気に心に火がつきました!
和歌山の川で、もしお会いしたときはよろしくお願いいたしますm(_ _)m
八兵衛さん
コメントありがとうございます!
奈良県だと、ご近所さんですね(笑)
僕は43年生まれです。
同年代でパックラフト仲間が増えるのは、めちゃくちゃ嬉しいです。
僕も川下りのデビューは、古座川のレンタルカヌーでした。
和歌山の川にぜひ来てください!
ブルーのアルパカラフトを見かけたら、声をかけてくださいね〜!
みっちー様
早いお返事ありがとうございます。
ドメインを取得されてのブログ開設なのですね。
わたくしは簡単お手軽なとこでブログなどしているのですが
キャンプがメイン記事で、
サブで渓流釣りとウォーキングと折りたたみ自転車の記事など書いていて
少し前からパックラフト記事もちまちま書き始めたのですが
今のとこパックラフトやカヌー系記事はアクセスが超少なくて
(どっちにしても全部アクセス少ないですが)
今年は本格的にパックラフトツーリングして
布教活動を頑張ろうと思っています。
激安ゴムボートで12月には紀ノ川、
1月には古座川を下りました。
早く初夏の清流を下りたいです。
昨年夏に向平キャンプでキャンプした際、
日置川って流れ緩そうだな~と思ったのですが
やはり流れ緩いんですね(^^;
(水量が増えればもう少し速くのでしょうけど)
わたくし、44年生まれですが早生まれゆえ43年度です。
ということは同い年かも・・・?
よろしくお願いいたしますm(_ _)m
八兵衛さんもブログやってるんですね。読みたいです!!
パックラフトはまだマイナーな遊びなのかな?このブログも全然アクセスないです 汗。
12月に紀の川、1月に古座川ですか。さ、寒い(笑)。
僕は子供の受験のこともあって、自粛生活中です。
紀の川ということは、僕の家の目の前を下ったんでしょうか。。
向平キャンプ場の前は、流れが完全にストップしてましたね。
日置川は再チャレンジしたい川ですが、筋トレのつもりで望む所存です。
僕も早生まれなんです。43年の2月。
だから八兵衛さんはひとつ下ですかね。
まあ、この年になってみると、年齢差は関係なくなってしまいますが(笑)
まじで暖かくなったら、どっかの川で合流しますか!
奈良県出身の大阪府在住のさすプーと申します。
私も10年ほど前からパックラフトをしています。持っているのはアルパカラフトの旧タイプ
ですが、近くの木津川や宇治川を始め、熊野川や古座川にも行ったことがあります。
ボッチで金なしなので、タクシーを使わず、公共交通機関か自転車をデポして川下りをして
います。
最近は、ファミリーキャンプデビューをしようとキャンプ用品を揃えているところで、
これから先は、宿代を浮かせようと考えています。
確かに、流れのない川だと、パックラフトは進まないですよね。日置川を下ったことはあり
ませんが、下流の温泉には一度行ったことがあります。
年齢は40台半ばです。山歩きとポタリングをよくしていました。(過去形)
さすプーさん
大先輩、コメントありがとうございます。
10年前からのパックラフターということは、日本のレジェンド的な存在なのでしょうか。
恐れ多いです・・・。
自転車をデポして川下りは、僕も同じスタイルですね^^。
ぜひ和歌山の川をご一緒したいな〜。
僕はずっとファミキャン派だったんです。
でも子どもたちが大きくなって、一緒に遊ぶ機会が減ってしまったので、一人で楽しめるパックラフトに行き着きました。
これからも、このブログを読んでくださると嬉しいです。
ありがとうございました。
みっちー様
こんばんは。
ブログ読みたいとか言っていただき光栄であります。
恥ずかしながら↓です。
https://hacchan.naturum.ne.jp/
残念ながらまだ進水式をやっただけなので
パックラフト記事はほとんどありません。
ソロキャンプと渓流釣りが主軸で
徒歩・おりたたみ自転車・パックラフトの三つを使って
旅的なことをやっていきたいと今は考えてます。
当方は子供が居らず、アウトドアの嫌いな妻と二人で
なんとか気楽にやっております(^^;
みっちーさんは受験生の子供さん居られるんですね。
おお、10年選手のパックラフターが来られたのですね。
ぜひいつかどこかの川でお会いできたらいいですね!
僕はまだパックラフトでは一度も川下りしてないので
しばらくは練習がんばります!
八兵衛さん
返事が遅くなってしましました。
ブログ拝見しました〜!めっちゃ面白かったです。
元気商会さんのパックラフトを買われたんですね。
僕は川とソロキャンだけなんですけど、昔仕事で熊野古道はぜんぶ歩いたことがあります。(変な仕事^^;)
八兵衛さんが下った紀の川は、僕の自宅の近くですよ。ナラヨシも何回か下りました。
というか、ユーコン川の経験があるんですか!!
すごいじゃないですかぁ〜!!
子供3人の子育てがまだ終わってないんですが、大きくなって誰も遊んでくれなくなりました(号泣)。
春になって暖かくなったら出撃しようと思ってます。そのときには是非!
グリフォンラフト、乗ってみたいです^^
みっちーさん、返信ありがとうございます。さすプーです。
10年前といっても何ちゃってですし、講習会にも行ったことがないのでほぼ我流です。
名古屋のおっちゃん(http://aldingbrooke.blog.fc2.com/)と何回かご一緒したことが
ありますが、基本ソロで、購入代金の元を取るため、1年に1回程度!?出撃する程度で、
最近は川を下っていると少しずつ空気が抜けてしまいます。
2020年は、息子と電車で宇治駅に行って、膝に息子を乗せて二人で宇治川を八幡まで
3時間かけてくだりました。始めは喜んでいた息子ですが淀あたりから瀞場であまり
進まないので退屈で、もう2度と行かないと言っていました。
よく行くのは木津川でして、関西本線で笠置駅まで行って、そこからパックラフトで
加茂か木津川まで2~3時間かけてくだっています。笠置は日本のカヤック発祥の地で
橋の下あたりは、瀞場になっていて(池のような感じ)、練習ができます。
初めて下るときに気をつけることは、川に突き出ている石や流木を避けること。橋の支柱
や川が曲がるところに水は流れようとするので、余裕をもって離れて通過することだと
思います。
ファミリーキャンプをしようと少しずつ道具を集めているところですが、今のところ、
家族で誰も一緒に行ってくれる人がいないところです。
自転車は最近ダホンをよく使っています。山は、近くの低山を運動不足解消のために
ときどき歩く程度ですが、温泉好きで、富山県の雲ノ平や山梨県の北岳にテント泊で
行ってみたりで、一番よく行く山は、長野県の乗鞍岳で、白骨温泉や乗鞍高原温泉に
入浴しつつ、バスで2700mの畳平まで行って、そこから300m登って3000mの頂上の
剣が峰に行って、帰りは折り畳み自転車で30分かけて畳平から下山するといったことを
よくしています。近くの上高地の大正池や御嶽山のある王滝村の自然湖でパックラフトを
したり、安曇野のわさび田のある川下りなどにも行ったことがあります。
毎年、熊野の花火大会に行っています。その際、湯の峰温泉で立ち寄り湯することも
あります。
それでは、機会がありましたら、和歌山の川をご一緒したいです。子育てでなかなか
自由がありませんが。
さすプーさん
息子さんと川下り楽しかったでしょうね!息子さんは退屈だったのかな?(笑)
僕も昔は、毎年家族で古座川をレンタルカヌーで下ってました。
木津川は人気の川ですよね。僕も今年は木津川と保津川に挑戦したいな〜って思ってます。
僕は子どもたちが大きくなったこともあって、ファミキャンはここ数年やってませんが、さすプーさんはこれからですね!
家族一緒に楽しめるよう、祈ってます。
自転車に山登りにパックラフトにって、すごい経歴ですよ。
僕は川だけなんで、素直にすごいな〜って思います。
子育ての合間を縫って、ぜひ和歌山の川を下りましょう!
はじめまして!最近パックラフトを始めた43歳です。こちらのブログを見て家族でパックラフトへ出かける事ができるようになりました。本当に参考になっております。
どこかの川でお会いできることを願っております!!
こんにちは!僕のブログがきっかけでパックラフトを始められたんですか!
いや〜、畏れ多くもありがたいです。
ご家族で川下りなんて、憧れです。僕は家族に相手されないので、いつも一人でボッチ旅(号泣)
どこかの川でブルーのアルパカラフトを見かけたら、声をかけてください!