五十肩が往く、秋の和田川・赤木川根性ツーリング【前編】

和田川とパックラフト川下り体験記

2019年10月5日。一番好きな和田川・赤木川をリバーツーリングしてきた。
今回はその模様を【前編】【後編】の2部作でお届けする。
いつもの僕の悪い癖で、どうでもいいことをウダウダと書いてしまったので、2部作になってしまった。
特に前半部分は写真はないし、川下りには関係ないしで、いつものごとくグダグダの展開なので、読むのにかなりの忍耐力が試されるが、我慢してね。

では参りましょう!

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カヌー同好会(会社バージョン)始動ならず

毎年恒例の盆踊りの準備などで、夏の間はパックラフトを膨らます暇がなかった。
というか、今年は週末になると台風とか雨ばっかじゃなかった?

実は今年の夏は、会社でカヌー同好会を立ち上げ(会員は僕を含め4名)、カヌー初心者ばかりを連れて古座川へレンタルカヌーに連れてってあげようと画策していたのだ。

しかし週末になると雨、台風などで、川へ行きたいのに行けないというジレンマ。
もう今年は無理なのか?と諦め掛けていた矢先、スマホの天気予報を見ると、10月5日が久々の「晴れ」予報。
雨の続く今年にあって、久々の週末晴れの予報に、僕は喜び勇んで会社のカヌー同好会メンバーのところに駆け寄った。

「おい!来週の週末は完全なる晴れだぞ!行くぞー!」

 

「すんません、その日は予定があって無理っす。
っていうか、俺らミッチーさんみたいに暇じゃないんで。お疲れっす」

と、けんもほろろに断られた。なんで20歳も下の小僧達にそこまで言われないといけないのか。
(というか、20歳も下の子供達と同好会を立ち上げた僕が馬鹿だったのか?)

僕の立ち上げたカヌー同好会は2つあって、会社バージョンと地元バージョンがある。
地元バージョンのメンバーであるムハンマドOも、僕より7つ年下なんだが、とにかく年下の小僧どもは生意気で困るのだ。

ということで、会社での自分の立ち位置に、大いに疑問と失望を感じながらも、10月5日はやはり恒例のソロツーリング(ボッチで寂しく川下り)になった。
場所もひとりなので、一番好きな川「和田川・赤木川」に変更。

久々のパックラフト。秋に和田川・赤木川を下るのは初めてだ。
ワクワクしながら、その日を待った。

なんで川下り前日に五十肩やねん!

ところがだ。
前日の金曜日に仕事をしていると、なんだか右肩がだるくて痛い。
気のせいだろうと放っておいたら、夕方には激痛で肩どころか、右腕が動かせないというまさかな事態に発展してしまった。

これが噂に聞く「五十肩(Go Ju Kata)」なのか?
ローマ字にすると、剛柔流空手の型のようにも見えてカッコイイが、そうではない。

剛柔流空手には「五十肩(Go Ju Kata)」という型はない。当たり前の話だが・・・

何しろその激痛たるや・・・。

夜寝るときも、激痛で眠れないのだ。どんな体制を取っても激痛。
というか、寝返りを打とうとするだけで、右肩に激痛が。まじで眠れない。

こんな状態で、明日川下りができるんだろうか?
俺ってなんで大事な日に限って、こんな目に会うねん!?
遠足の前日におたふく風邪になったり、大学受験前日に40度の高熱が出たり・・・

そんなことを思いながら、ちょっとウツラウツラしたり、激痛で起きたりを繰り返したのだ。
そして迎えた朝の5時。
・・・・やっぱり痛い・・・。しかもほとんど寝ていない・・・

もう今日は諦めて寝ようかな。と布団の中で悶々とすること30分。
でも今日を逃したらいつ行けるか分からないし。やっぱ行くぞ!
と、勢いよく布団から抜け出したのだ。(実際は肩の激痛で、起き上がるのにも1〜2分かかったのだが)

片手運転で2時間半、やっと和田川に到着。そこで見た光景は・・・

さて、僕の自宅から和田川までは約2時間半かかる。
奈良県の五條市から国道168号をひたすら南下。最近はトンネルがいくつかできて、かなり走りやすくなっているが、十津川村あたりは、まだぐにゃぐにゃの山道も多い。

その山道を、右肩の激痛に耐えながら、左手一本での根性ドライビング。
実は五條市を超えるまでは、「やっぱ引き返そうかな」と思いながら運転していたのだ。

「どうして俺は、こんな痛みを押してまで、こんな山道を一人走っているのか?」
「もしかして俺は、バカなのか?」

そんな哲学的な自問自答を繰り返しながら、十津川村を抜けて和歌山県本宮町に入った。
しかしいつ来ても思うんだが、本宮町に入った途端に、まっすぐな広々とした道路になって、めちゃくちゃ走りやすいのだ。ここを走るたびに、某2F先生のお顔が頭に浮かんでしまう。

まあそんなことはどうでも良くて、本宮町を超えて新宮市へ。左手には熊野川の流れが見えてきて、テンションが上がってくる。

瀞峡ウォータージェット船の志古乗船場をすぎてしばらく走ると、赤木川と熊野川の合流地点だ。
ここを右に曲がり、赤木川沿いに車を走らせ、やっと赤木川の川下り到着地点にたどり着いたのだ。

ハァ〜、長い道のりだった。肩の痛みは相変わらずなんだが、ここまで来たからには根性で和田川・赤木川を下ってみせる!何しろ、和歌山で1、2を争う清流なのだ。

とりあえずここで、折り畳み自転車(ホームセンターで買った9800円の格安自転車)をデポ。
藪の中に隠しておく。

藪の中の自転車

この記事で初めてのフィールド写真が、川ではなく薮の中の自転車というシュールな展開

ここから和田川のスタート地点まで、対向不可能な道を慎重に走らせる。
そしてやっと、和田川のスタート地点、「古所の谷口」に到着!自宅から2時間半の長旅だった。

古所の谷口から崖下を除くと、和田川の超清流が。
この日は天気が良く、影もクッキリと写っている。肩は痛いけど、オラ、ワクワクしてきたぞ〜!

和田川の風景

清流・和田川に癒される

入川道を慎重に降りていくと、久しぶりの風景が目の前に広がった。
和田川の超清流と、絵に描いたような渓谷美だ。

和田川スタート地点

和田川とパックラフト

まじで、パックラフトで川下りをしなくても、ここにテントを張って1日中うだうだと川遊びってのも悪くない。
それくらい、癒される風景なのだ。

動画で見るとこんな感じ↓

和田川(古所の谷口下)スタート地点の清流

水中動画も撮ってみた↓

和田川水中動画

お日様の光が川底でキラキラしていて、思わず飛び込みたくなる。
でも10月の川は思っているよりも絶対に冷たい。五十肩に加えて低体温症なんてシャレにならないんで、生唾を飲み込みながら、美しい川面をゆっくり眺めていたのだ。

 

和田川の清流

超清流は、足を浸けるだけでも大満足するのだ。

川面と影

天気が良くて、川底に自分の影がクッキリと。最高の1日になりそうだ。五十肩の痛みさえなければ・・・

戦え!五十肩!!

さて、いよいよ和田川リバーツーリングの開始だ。
でもこの五十肩の激痛でパドリングできるのか?かなり不安だったが、いざパドルを持つとアドレナリンが沸騰したのか、そんなに痛みを感じない。

というか、最初の一漕ぎで

「痛ってーーー!!(涙)」

となったのだが、そこからは根性でパドリング。
ひたすら漕ぐことで、肩の痛みを逆に忘れようという作戦に出たのだ。

この作戦が功を奏し、「パドリングしている時だけ、肩の痛みを忘れる」という特殊能力を身につけてしまった。
齢51にして、新たな能力を開発した僕。人間の可能性は、計り知れないのだ。
というか、五十肩になる歳で川下りすんなよって話かもしれない(笑)。

和田川

こんな風景の中をパドリングしてると、そりゃあ肩の痛みも忘れるってもんだ。

清流

スッケスケの透明度

今まで川下りをしてきた中で、一番の天気の良さかもしれない。
川底にクッキリ写る自分の影。水が透明すぎて宙に浮いている感覚になる。

ボッチ川下りの寂しさを紛らわすために、川底に手を振ってみた。

和田川の超清流

こんな感じで始まった、秋の和田川・赤木川ツーリング。
やっぱ綺麗な川は最高ですわ。

【後編】では、今回のリバーツーリングで試してみた道具の紹介もしますので、お楽しみに〜!
「Go Ju Kataは川で治せ」療法の開発者、みっちーでした。

後編はこちら!

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